主任講師寺薗真衣の中医学コラム「中医学ってどうやってべんきょうするのん?!」②
こんにちは!寺薗です!
あっという間に一週間(笑)
主任講師の寺薗がお送りする連載コラム、毎週月曜日に更新しております!
第二章「覚えた中医学ワードは使ってみるべし」
中医学を学習する時の一番のストレスは、言葉が馴染みのない漢字の言葉のオンパレードであることだと思います。
例えば、
授業で、覚えたばかりの「気虚」という言葉が説明の中に出てきた時に、
「ふむふむ、気が虚と書いてききょ、ね!ということは、気が足りないってことね!うんうん、それがどうしたって??」
と、漢字のキーワードを自分の頭の中で噛み砕いているうちに、授業が進んでしまって、
わーまって~~ぇ!!!…と思っているうちにもどんどん進んでいく授業に、もがくことに疲れて、悟りの境地に行ってしまう…(笑)
本を読んでいても、一つ一つの中医学キーワードに引っかかっていくうちに睡魔に襲われ、何度も同じページで寝てしまう…
なんていう経験はありませんか?
私もなんども難解な中医学ワードという睡魔と闘ってきた、(闘っている)一人です(笑)
(あと読めない漢字がいっぱい出てくるときも眠くなりますよね!「祛」は、「去」じゃダメなのかな??と突っ込んでみたり…(笑)いや、いいんですけどね!)
いままで生活の中に出てこなかった、こんなピンとこない中医学用語をすっと入るようにするポイントは・・・
「とりあえず使ってみること!」
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幼いころ、母に「あんた、○○しなさいよ~」と言われて、
相手に呼びかけるときに、相手の名前ではなく「あんた」という呼び方があることを知り、ものすごく新鮮な気持ちで、どうしても自分でも使ってみたくなって母に「あんた」を使ってこっぴどく怒られた経験があります。
その時に、相手を「あんた」と呼ぶパターンがあることと、「あんた」と呼んではいけない対象がある、ということを知りました。
最近では「リア充」と「ディスる」いう言葉がいまいちピンと来なくて、何度か使ってみて、ようやくちょっとしっくりき始めました。気になる方は調べてみて下さい!女子高生の言葉は難しいですね(笑)
女子高生ワードは、別にわからなくてもいい気もするのですが、新しい言葉をつかえた時の何とも言えない気持ちよさは、きっと何語でも同じだと思うのです。
つまり、馴染みのない言葉は使ってみないとピンとこない、ということです。
日本語の女子高生ワードですら、使ってみないと使いこなせない、ということは、中医学ワードも使ってみないと使えないのだな、と悟ったわけです。
では、中医学の言葉をどう使うのか、というと、
「○○さんっていつもしんどそう、きっと気虚なんだわ」
「あの人、すごくイライラしてる、きっと肝の気が上がってるのね」
「今日は飲みすぎて湿がたまってそうだから、マッサージしてから寝よう」
といった具合です。
誰かの様子を中医学ワードを交えて表現すると、その人のキャラクターやシチュエーションごと覚えることができます。
新しい「証」に出会うたびに、身近な人や自分の状態に紐づけておくと、言葉を聞いた時に、その人が浮かんでくるので、言葉で理解する前にイメージで頭に入れることができるようになります。
そのルートを作ってしまえば、あとはたくさん聞くだけでOK。
実践あるのみ!
皆さんもやってみて下さいね!
今週も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
9月から東京校開講!
「一番わかりやすい!中医学基礎理論と薬膳入門」
2016.06.27