主任講師寺薗真衣の中医学コラム「中医学ってどうやって勉強するのん?」⑥
国際薬膳学院の主任講師の寺薗がお送りする連載コラム、毎週月曜日に更新しております!!
第6章「中医学の三原則」
こんにちは!
主任講師の寺薗です。
(豆腐を作る私の図)
今日は中医学を勉強すればするほど、ふと忘れてしまうキホンのキホンについてお話ししたいと思います。
まず、中医学の勉強の一番大切なこと。
それはズバリ「基礎理論」です。
基礎理論は、一度勉強しただけでは見つけられない情報の宝庫です。
何度戻ってきても、必ず新しい発見があります。
それはなぜかというと、自分が今いるレベルが少しずつ変化するからです。
昔、家にクリスマスツリーがあって、見上げるほどに大きい、こんなに大きなクリスマスツリーはなかなかないなー!と思っていたら、大人になってから同じクリスマスツリーを引っ張り出してみると、私の背丈ほどのツリーでした。
あれ、こんなに小さかったっけ??と思ったわけです。
つまり、自分が成長していれば、視点はどんどん変化していき、下から見た時、横から見た時、上から見た時、遠くから見た時…と視点が変わるごとに今まで気づかなかったものが見えたり、見つけたりするわけです。
中医学も本質も情報も今も昔も同じ。なのにこんなに学びに多くの発見があるのは、視点が変わると、捉え方が変わるからだと思うのです。
そんな中医学、どんなに勉強しても、忘れてはいけないこと、それはたった3つだけです。
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中医学の3原則、
それは
「足りないものは補う」
「いらないものは出す」
「止まってたら動かす」
これだけです!
もう少し応用すると、
「いらないものを出すためにも、詰まっていたら(止まっていたら)動かして、そのあと足りないものを補う」
という感じ!
さらにさらに、勉強を進めるためには、要らないものを出す時に活躍する臓器はどこか?
何かを補うときに活躍する臓器はどこか?
詰まっていたらどこを調整すればよいか?
ということを勉強していくと良いのです。
例えば「しんどい」とき、
元気になってもらうためのパワーを補う。のですよね。
その時に、パワーが補えないほど余分なものを溜めていたら・・・出しますよね。
しんどいのが、エネルギーがちゃんと稼働していないからだったら・・・エネルギーを使えるように動かしますよね。
それを、補気するために、瀉して、理気する
という感じです。
じゃあ、補気するためにどうする?
瀉するためにどうする?
理気するためにどうする?
と一歩一歩踏み込んでいくと、、
ちゃんと弁証ができてくるわけです!!
あれれ、わからなくなってきた!
と思ったときは、この3原則、必ず思い出してみて下さいね。
そもそも私、今何をしたいんだったっけ???
きっと答えが見えてくるはず!
体の中でどこで何が動いてるの?
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2016.08.15