主任講師寺薗真衣の「中医学ってどうやって勉強するのん?」④
第4章「難解なキーワードに行き詰まった時」
こんにちは!
国際薬膳学院主任講師の寺薗です。
東京校の体験講座準備や、東京校のご案内が着々と進み、気づいたら数週間ワープしていました(笑)
もう今日から8月ですね!
気を取り直して、コラムを再開します!
今回は中医学を学んでいると出現する様々なキーワードのお話です。
中医学を学んでいると、漢字の組み合わせでだいたいの意味が分かるものと、
なんだそれは??!!
というものが出てきます。
例えば、気虚、血虚、水滞などは
気が足りない、血がたりない、水が滞っている・・・
と、漢字を音読みするとなんとなくわかります。
しかし、「瘀血」になると突然現れるIMEパッドでないと変換できない「瘀」の字に圧倒されてパニック!
血がどうなってるの???
となります。
そんな時はどうするか?
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漢字の意味が解らない!というときは、ストイックに漢字の語源や訓読み(あれば)を調べる!
というのも一つですが、
それでどういう状態になるのか?という部分を見ていくことで掴んでいくとよいとおもいます!
ちなみに、
「瘀」という漢字は
「へこみ押さえられた為に流れが詰まっている状態」
という意味があります。
ですが、それよりも、
「血がうまく動いていない、ドロドロの状態や塊がある状態」
ということを「瘀血」というんだな~と、理解していくわけです!
もっと難しい単語で、例えば、
「闢穢(へきえ)」
という言葉があります。
これは、訓読みにすると「穢れ(けがれ)を闢く(ひらく)」
・・・まだしっくりきませんね。
これがどういった状態になることかを読み進めると
暑邪による腹満・腹痛・嘔吐・下痢の症状を改善すること
・・・暑さでおなかが張って、お腹が痛くて、吐いたり下痢をしたりする
・・・それはなに??
熱中症!
蒸し暑い季節に胃腸症状に来るトラブルのことを指すわけですね。
胃腸の穢れをスッキリする!ということだったわけです!
ちなみにこの作用があるのは胃腸に効く、スッキリする薄荷(ミント)
の作用の一つです。
このように一つのなぞなぞを解いているように、難解なキーワードを「闢」いていってくださいね!
9月から東京校開講!
「一番わかりやすい!中医学基礎理論と薬膳入門」
2016.08.01