主任講師寺薗の中医学コラム「中医学ってどうやってべんきょうするのん?」⑰
第17章「元気があればなんでもできる?!」
こんにちは!
主任講師の寺薗です。
(海老しんじょのゆばつつみ 黒米ソースがけ。さあ、黒メニュ―の季節ですよ!)
元気ですか―――!!
元気があれば何でもできる!
いくぞーーー!
1,2,3 だぁーーーーっ!
イノキさんの有名な決め台詞ですね。
ただただ勢いだけのノリでつい笑ってしまいますが、これあながちはずれていません。
元気があれば何でもできるんです(笑)
今回はそんな「気」のおはなし。
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気はいろいろな働きをしています。
体内の物質を動かす「推動」作用
身体を温める「温煦」作用
身体を邪から守る「防御」作用
大切な体内の物質を外に漏れ出ない様にしたり、重力に負けない様に臓器を留めたりする力の「固摂」作用
いろいろなものをいろいろなものに変える魔法パワーの「気化」作用
これがないと動きが止まり、不要なものは身体に溜まりまくり、邪がはびこる荒れ果てた環境になり、大切な栄養分は外に漏れだし放題。
これってもう人間ではないですね。
人間の生命活動のすべてに「気」は関わっています。
世の中に例えるならば「お金」です。
コインを入れると動き出す機械(推動作用)
暖房設備(温煦)
お金で食べ物を買う、ごみ処理(気化)
お金を払ってセキュリティー(防御)や管理人さん(固摂)
などなど…
すべてお金を払うサービスとして存在していますよね。
お金は銀行に預けて、必要な時に引き出せるように貯蓄します。
気も腎に預けて「精」の形で貯蓄しています。
にてますね!
さらに、何にどれくらいお金をかけるかを予算委員会で決めるように、身体でもどこにどれくらい気を使うのかを「胆」で決めています。
身体の中の小さな社会が見えてきませんか??
何をするにも気が関わります。
気から血や津液が作られます。
気の力があってこそ、いまこうやってパソコンで文字を打つことができて、途中でトイレに行くこともできるわけです。
「気」は人に使うのではなく、自分のために使いましょうね!
元気があれば、なんでもできる!
2016.11.29