主任講師寺薗の中医学コラム「中医学ってどうやって勉強するのん?」⑯
第16章「感情について考える」
こんにちは!
(五年前の銀閣寺の紅葉。髪の毛が長い寺薗です!(笑))
秋も深まってきて、各地で紅葉真っ盛り。
空は高くて、たなびく雲が清々しい・・・
ああ!秋!
ほんのり寒さが身に染みて、ほんのり染まった桜の葉の落ち葉を踏みしめながら、人恋しくなる秋!
この空の向こうであなたもきっと同じ雲を見ているのでしょうか…
………なーんておセンチになる秋もあっという間に冬になりそうです。(笑)
おセンチになるのはズバリ、「肺」が弱っているからです(笑)
そんなふうに片づけてしまうのは嫌だ!と思いながらも知らずにはいられない、感情の中医学(笑)
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高校くらいまで、私は割とポエマーでした。
そして恋に恋する乙女(?!)だったような気がします。
ポエムブックは内臓がこそばゆくなる片思い系ポエムがびっちり(笑)
親に見つからない様にこっそり隠しながらつづったものです。まだ残しております(笑)
私がポエマーなのは、実らなさすぎる恋のせいだと思っていたのですが、
中医学を勉強して、「肺」が弱かったからだ、と妙に納得しました。
そして喘息の発作やアトピーが出なくなるにつれて、いいポエムが書けなくなったのです。
そんな視点で失恋系ソングが得意なアーティストを見ると、たしかに色白で声も息まじりな切ない歌い方をされる方が多いような気もしてきます。
臓器の弱りが感情とリンクしていることは、五臓の色体表からもわかります。
肝のトラブルで怒り、
心のトラブルでにやけ、
脾のトラブルで思い悩み、
肺のトラブルで悲しみ、
腎のトラブルで驚き、怖がる。
感情は自分の意志以外のところでこみあげてきたりするので戸惑うこともありますが、季節や体調で、感情に変化が出ることを知っていると、その臓器からのシグナルと受け取ることができます。
一世代昔の青春ドラマでは、落ち込んで不登校の生徒にけしかけて、怒らせて元気を取り戻させる、というシーンもありますよね。
先生「そんなやつはやめてしまえばいいんだ!」
生徒「なんだとー!やってやるよ!くそー!」
先生「やっと本気を出したようだな・・・」
みたいな(笑)
落ちている気を、怒りの力で持ち上げているのです。
最近おセンチだなーというあなたは、是非、肺をケアする食材をたっぷりと、
何かにつけてびっくりするなーというあなたは腎をケアする食材を、
という感じで、自分の感情を食材でもコントロールしてみると、さらに中医学が楽しくなりますよ!
是非試してみて下さいね!
2016.11.22