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主任講師寺薗の「中医学ってどうやって勉強するのん?」⑬

国際薬膳学院の主任講師の寺薗がお送りする連載コラム、これからは曜日変更!毎週火曜日に更新していきます!

 

第13章「表裏について考える③心と小腸」

 

こんにちは!

主任講師の寺薗真衣です。

 

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(百合根マッシュのスモークサーモン巻き 百合根は心にもアプローチできる潤い食材です☆)

 

前々回からお送りしている臓腑の関係

対応を覚えてしまうと、「そんなものかな」と思ってあまり深く考えなくなってしまう臓腑の表裏関係ですが、

ふとした瞬間になぜ?が復活したりするのが、中医学の面白いところ。

 

絶対に解釈しなくては前に進めないわけではないのですが、理解に変えておくと、覚えることがぐっと減って深みに変わっていきます。

 

前回は肺と大腸の捉え方についてお話ししました。

 

今回は心と小腸に絞って考えを深めていきたいと思います。

 

*****************

 

心と小腸。

 

西洋医学的には、循環器系統と消化器系統として、つながりがしっくりこない代表格だと思います。

 

こんな一見かかわりのないように見える心と小腸をの関係を、私は

 

近年いわれている、「腸内環境が精神疾患と関わっている」

 

というところに注目して関連づけて捉えていました。

中医学では、

 

心・・・精神の「神」を主っている唯一の臓器 循環器系統も主っている

小腸・・・胃から送られたものを栄養分と不要なものに分けて吸収する腑

 

という定義があります。ここまでだと、中医学でもまだつながってきませんよね?

 

ここで西洋医学の解釈を入れてみましょう。

 

精神疾患にかかわりがある脳内伝達物質の一つであるセロトニンは、脳内よりも腸内に多く存在することが明らかになっています。

つまり、うつ病の原因は、単なる精神状態の問題ではなく、腸内環境の乱れも大きく関わっている、ということです。

腸内環境(腸内フローラ)が整っていることがうつ病の予防にもつながっている、ということで、腸内環境を整える「発酵食品」がブームになっていますよね。

 

これだけ、西洋医学的に立証されてきているのですから、解剖学的なつながりがなかったとしても、心と小腸はつながっている、と考えるのには十分な根拠になるかな、と思います。

 

しかし、これだけでは、表裏関係の中医学的な解釈として弱いなぁと思い、もう少し根本的な中医学的機能を考えてみました。

 

 

心は「血脈」を主っていて、体中の栄養である血を隅々まで行き届かせる交通ルートを担当しています。

この交通ルートはスムーズに流れていることが良い状態とされていて、渋滞がないのが基本です。

一方、腸には、たくさんの「門」があります(胃の入り口が噴門、出口が幽門といいますが、それ以外に、口から肛門までに7つの門があります)

そして、栄養を吸収する際にも腸壁を乗り越えなければなりません。

いわば「壁だらけ(笑)」

 

壁だらけ、行き止まりだらけで必要なものを分別している小腸と、隅々まで抵抗なくスーッと血を運ぶ心。

 

どうでしょう。正反対のイメージがつきませんか?

「物質を通る環境が正反対」つながりです!

 

ああ、なんだかものすごくすっきりしませんか??私だけでしょうか??(笑)

 

心と小腸、つながりましたね!

 

これからはみなさんも、発酵食品のお味噌汁や糠漬けを、腸の壁をいいものがたくさん乗り越えて吸収されて、隅々まで行き渡って気持ちもハッピー!をイメージしながら召し上がってくださいね!

 

2016.10.18